減災復興政策研究科修士2年の石水英梨花です。前回に引き続き、フィールドワークについてご紹介します。
今回取り上げるのは口永良部島。皆さんは口永良部島をご存知ですか?口永良部島は鹿児島県にある火山島で、2015年の噴火では住民全員が島外へ避難しました。そんな口永良部島では、100名程の住民が、自然と共にたくましく暮らしています。
私は今夏、3週間ほど口永良部島に滞在し、住民の皆さんと生活を共にしてきました。今回はその様子をご紹介します。
屋久島と口永良部島を結ぶ町営船フェリー太陽。一日一便しかありません。
観光客はもちろん、住民の皆さんにとっても重要な交通手段です。
台風などの影響で欠航になることもしばしば。
フェリー太陽には食料も積んでいるため、欠航が続くと大変です。
そんな時に備え、島では野菜や果物を作っている人もいます。
時には近所の人におすそ分けをすることも。滞在中は新鮮で美味しい野菜を、たくさん頂きました。
行事が多いのも口永良部島の特徴。写真は夏まつりの様子です。島民総出でとても盛り上がります。まつりの最後には花火も打ち上がります。ちなみに、花火を打ち上げるのも住民の方。何でも自分たちでこなしてしまうのも、口永良部島のすごいところです。
夏まつりの他にも、海洋研修会、港まつり、運動会、十五夜祭、敬老祝賀会、学習発表会などなど、とにかくたくさんの行事が行われます。
こちらは学校の様子。渡り廊下の一角に、島にまつわる歴史的な物を展示したコーナーがあります。過去の噴火の記録や住民の方が書いた本など、貴重なものがたくさん残されています。
噴火を繰り返す島だからこそ、噴火への備えもしっかり行われています。写真は避難所と避難所までの案内板。噴火が起きた際には、島民も観光客もここに逃げることになります。この他にも、観光ガイドマップに防災情報を載せたり、避難訓練をしたり、スマートフォンのアプリケーションを作成したりと様々な取り組みが行われています。
口永良部島では他にも、美味しい魚が食べられたり、毎日温泉に入れたり、野生のシカやヤギに遭遇したり・・・。毎日たくさんの出来事がありました。住民の皆さんには温かく迎えていただき、大変お世話になりました。3週間の滞在を終えて帰る際には、「またいつでも帰っておいで」という言葉を何人もの方から頂きました。そんな優しい人が多いのも、口永良部島の魅力です。
口永良部島にはまだまだたくさんの魅力があります。ぜひ1度、口永良部島を訪れてみてはいかがでしょうか。
口永良部島ポータルサイト
http://kuchinoerabu-jima.org/
↑ 口永良部島の案内から島民募集についてまで、口永良部島に関するあらゆる情報がまとめられたサイトです。ぜひご覧ください。